最近のメタバース事情
「メタバースは”死んだ”のか?」最近のニュースでこんな見出しを見かけました。
あれほど注目されていたメタバースが衰退している…!?というニュースなのですが…
「いやいや、そもそもメタバースってそんなに盛り上がってたの?」
という意見も結構あるような気がします。
「なんか聞いたことあるけど、結局のところ「メタバース」ってなんなの?」
という方も多いかもしれません。
そこで今回はメタバースについてのお話と、社労士業のこんなところで活用できるのでは?というトピックで進めていこうと思います。
メタバースってなんなの?
メタバースとは、「超越」を意味する「meta」と「宇宙・空間」を意味する「universe」をくっつけた造語です。
メタバースとは、「社会性を持ったネット上の仮想空間」のことを指します。
意味わかんないですよね。
これを聞いて、「なるほど!」と思える人は相当この分野に明るい人でしょう。
個人的には、「ネット上の仮想空間」 ←これがイマイチ分かりにくいなぁ~と思うのです。
ちょっと前までは、私が「ネット上の仮想空間」を説明するときは「ほら、あの、ソードアートオンラインみたいなやつだよ」と言っておりました。
しかし、もっとうってつけの映画が現れました。
2018年に公開されたスピルバーグ監督の「レディ・プレイヤーワン」です。
この映画では、
・ 現実世界に身体がありながらも、
・ 「オアシス」と呼ばれるインターネットの仮想空間で
・ 「自分自身が」マリオなどのキャラクターの外見となり、
・ コミュニケーションをとったり、専用の通貨でビジネスを営んだりしているのです。
メタバースのポイントをしっかりと抑えていますね。
ここでは現実世界に限りなく近い状態で活動でき、
現実世界と同様に、常に時間が流れ続けているWeb上の空間で社会生活を送れるのです。
(映画としても、とても面白い作品なので是非みて下さい)
その点では、任天堂の「あつまれ どうぶつの森」もある種メタバースと言えますね。
※「あつ森」では、様々な動物たちが暮らす世界に「あなた」が住民として引っ越してきて、仮想空間の中で生活することを体験できるゲームです。
メタバースのビジネス活用
ここまで説明すると、こう思うはずです。
じゃあ結局、メタバースってオンラインゲームのことなの?
…半分、正解で半分、間違いでしょうか。
オンラインゲームでは、キャラクターを操作して他プレイヤーと対戦したり協力すること
=「ゲームすること」がメインとなりますが、
メタバースではアバターを用いてコミュニケーションをとったり、買い物をしたりイベントに参加すること
=「他者との交流」がメインとなります。
この「他者との交流」の部分を、もっとビジネスに特化できるのではないか…!ということで注目されていたんですね。(前置きが長くなりましたが)
2021年にはフェイスブックが社名を「メタ」に変え、話題になりましたが、ニュースの通り・・・最近では勢いも落ちてしまっているようです。
メタ社は、メタバースに使うヘッドセット(ゴーグル)の売上が減少し、メタバース用アプリもユーザー数が伸びない現実を露呈しています。
しかしながら、メタバースのビジネスにおける利用で注目された「バーチャルオフィス」にはまだまだ可能性があると私は思ってます。
メタ社が公開した「Horizon workrooms」は、
仮想空間のオフィスにアバターで出社し、同僚とのコミュニケーションや業務を行えるバーチャルオフィスです。
ここでは、話しかけられている方向や距離が分かるので、バーチャルでありながらも自然な会話を実現し、まるで同じ空間にいるかのような体感ができるそうです!
社労士業×メタバース
このバーチャルオフィスの技術は、社労士業でも活かせそうだなぁと漠然と思いました。
以前までは、初回相談の際でも伺ったり、来て頂いたりが基本でしたが、ここ数年でWeb面談がだいぶ増えてきた印象があります。
距離や時間の制限がなくなり、非常に便利である一方で・・・
どこか「足りない」と思う瞬間もあるなぁと個人的には思ったりもします。
そこで、バーチャルオフィスという形で、この「足りなさ」が埋められるのであれば、
一筋の光明があるかも…とちょっと期待があったり…!
他にも、顧問先の従業員様からの様々な相談を受ける際でも、
「匿名性を守りながらリアルに近い感覚でお話する」ためにバーチャルオフィスが活用できるのでは!?とも思う今日この頃です。