AIの台頭
今回のタイトル、言わずとしれた名作から文字りました。
ただ、名作の方はアンドロイドが夢を見るのか(=心があるのか)というテーマでしたが、今回はアンドロイドについてではなく、「AI」について掘り下げたいと思います。
最近、AIの発達が著しいですね…。
私が個人的に驚愕したのは、AIが小説を執筆してくれる「AIのべりすと」というコンテンツです。
例えば、「社労士」を軸にするとこんな小説ができます。
…割りと気になる出だしですね。
ここで注目したいのはAIがちゃんと、
- 社労士とは労働問題を扱う業種である
- 組織単位で動くこともある
ことを理解していることです。
多少の感性のズレはあるものの、AIが単語を理解し、文脈を考え小説をつくる時代がきているのだな…と感銘を受けました。
社労士業のざっくり解説
そんなAIの発達でどんどん人間の仕事が減っていく!とは前々から言われていることではありますが、 社労士業ではどうなのでしょうか…?
社労士業は大きく3つに分けられています。
上記の中でも、1号業務や2号業務は、既にAIによってサポートされているシステムも活躍しているので、いずれ全てをAIがこなしてしまう…なんてこともあるかもしれませんね。
ただ、3号業務はどうでしょうか?
AIに「察する」ことはできるのか
3号業務では、それぞれの企業や経営者に則した人事制度の構築、様々な労使問題の解決、いつか起こりうるリスクの管理等、「現場の実情」や「感情」を踏まえた柔軟な判断が必要とされます。
3号業務に「効率」だけを求めるなら、AIにとって容易でしょう。
例えば問題社員がいる会社の相談の際に、社長さんが「解雇するのが一番なのは分かってるんだけど…ね」と言った場合、
AIならすぐに最適解を出します、「では解雇にしましょう」と。
ただ、実際にはそうじゃないことは皆わかっていると思います。
そこにいるのが「人」である以上、「思い」や「感情」というものは決して無視できないファクターとなります。
言い淀んだ部分に「もしかしたら問題社員に改善してほしい、という情があるのかもしれない」とか「解雇にはしたいけど、他の社員の士気に関わることを気にしているのかな」などの「察し」が入ると思います。
だからこそ更なるヒアリングを重ねて、本当の解答へと導いていけるのではないでしょうか。
このニュアンスを察することこそが、「心」なのかもしれません。
「押すなよ!?絶対に押すなよ!?」
と言われたら、AIは絶対に押さないでしょう。
しかし人ならば、大多数が押すと思います。
ただ、これが冗談の通じなそうな相手なら、なんだかんだで押しませんよね。
AIにこの文脈を伝えても「?」となるだろうなぁとも思うのです。
…話が逸れました。
つまりは、「話を聞いてあげて、寄り添ってあげること」こそ「人」である社労士が為せる大事な業務なのではないでしょうか。
これからの未来はAIと共に…?
しかしながら、AIがもたらす恩恵はやはり非常に大きく、技術の発達と共に更なるAI化は加速していくことでしょう。
だからこそ、これからの社労士はAIと「共存」する道を選んでいくべきではないでしょうか。
AIを敵対視するのではなく、手続きや規則作成など「効率化」を図るべき場面ではしっかりと活用し、「人」にしかできない業務に注力していくことが求められていくかと思います。
弊社では、そんな「人」に関するあらゆるご相談や問題解決のご提案をこれからも続けて参ります。まずは何事もご相談してみてください。