気が付けば年末調整の書類配布時期になりました。皆様の元へも生命保険会社から証明書類が届いたのではないでしょうか。

ニュースや記事を見れば、年末に向けて更なる値上げで国内消費は冷え込み、対照的にインバウンド消費はうなぎのぼりと、やりきれない気持ちになります。

つい暗いニュースにばかりに目が行きますが、この円安で社会保障に何か良い影響はないものでしょうか。10月から雇用保険料率が上がり、社会保険加入の要件も拡大され、徴収されることばかりクローズアップされていますが、ドル建で運用しているようなものがあれば、かなり儲けているのでは?と思い調べてみました。

https://www.gpif.go.jp/operation/last-years-results.html

GPIFのことはご存じでしょうか。年金積立金管理運用独立行政法人のことで、国民年金と厚生年金を財源として国内・国外へ投資・運用を行っています。ご存じない方も多いのですが、GPIFは世界最大の機関投資家です。運用資産が193兆にものぼる巨額のため、その巨大さから他の機関投資家の運用方針や株価に影響を与えるような存在です。

22年の第一クオーターは、収益率-1.91%・収益額-3兆7,501億円となってはいるものの、21年の運用実績は収益率+5.42%・収益額+10兆925億円でした。コロナ禍になってからの2020年度も収益率・収益額ともに黒字です。2001年度からの累積収益額も+101兆6,787億円となっており、超高齢化社会を迎える日本の年金制度にとって、明るいニュースと言えるのではないでしょうか。

自ら暗いニュースばかりを探しに行くのではなく、明るいニュースを探して、なんとか年末調整を無事終えたいと思う晩秋の日でした。

当事務所では年金アドバイザーが在籍しており、年金制度のご質問もお受けしております。

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