勤務先のオフィスでなく自宅などで仕事をするテレワークが、コロナウイルス終息後も定着傾向にあることが、国土交通省の「令和6年度テレワーク人口実態調査」の結果で判明しました。

本稿では、調査結果のうち、企業や団体などに雇用されて働く人たちのテレワークの現状について、概要を紹介します。

24.6%がテレワークを経験

調査は、国土交通省が総務省やデジタル庁などテレワーク関係府庁と連携し、令和6年10月に実施しました。

企業や団体などに雇われている「雇用型就業者」の有効サンプル数は全国で36,219人。このうち「テレワークをしたことがある」と答えた人(雇用型テレワーカー)は、8,905人でした。割合だと24.6%です。

コロナ禍以前より高水準を維持

過去の調査と比べてみると、雇用型テレワーカーの割合は、平成28年度から令和1年度の間は最高でも16.6%にとどまっていましたが、コロナウイルスの感染が拡大した令和2年度には23.0%に上昇し、ピークは令和3年度の27.0%でした。

その後、少し低下したものの、コロナ禍以前と比べ高い水準を保っており、定着傾向にあります。

通勤時間が長いほどテレワーク率が高い

雇用型テレワーカーの割合は、居住地域別、勤務地域別にみると、いずれも相対的に首都圏で高くなっています。また、通勤時間が長くなるほどテレワーカーの割合が高く、1時間30分以上では50.6%に上りました。

テレワーク制度の導入状況

雇用型就業者のうち、勤務先に「テレワーク制度等が導入されている」と答えた割合は33.1%でした。

導入形態 割合
社員全員を対象に、社内規定等でテレワーク等が規定されている 14.3%
一部の社員を対象に、社内規定等でテレワーク等が規定されている 11.3%
制度はないが会社や上司等がテレワーク等をすることを認めている 5.9%
試行実験(トライアル)を行っており、テレワーク等を認めている 1.6%

ハイブリッドワークが定着

雇用型テレワーカーのテレワークの実施頻度は、次のグラフのようになっています。

テレワークの実施頻度を示す円グラフ。週5〜7日が16.7%、週2日が14.9%、週1日が15.3%など

※出典:国土交通省「令和6年度テレワーク人口実態調査」

「週5〜7日」という高頻度でテレワークを行っている人が16.7%に上りました。全体的には、週1〜4日テレワークを行い、その他の日は出社する「ハイブリッドワーク」が定着傾向にあるようです。

1週間あたりのテレワーク日数は平均2.1日。令和2年度、3年度の2.4日、令和4年度、5年度の2.3日よりは減りましたが、週2日以上の水準を維持しています。

63.7%が継続意向あり

テレワークを継続したいかどうかについては、雇用型テレワーカーの63.7%が「継続意向あり」と回答。このうち55.6%は、テレワークの実施頻度を「増やしたい」と希望しています。

生活や趣味に費やす時間が増加

また、調査では、週1日以上テレワークを行っている雇用型テレワーカー(3,827人)に、「仕事」「生活(家事、育児、介護等)」「趣味」「ボランティア」の各項目について、重視する程度(費やす時間)の変化を尋ねました。

その結果、重視する程度(費やす時間)が「上がった」「やや上がった」と答えた割合は以下のとおりです。

項目 上がった・やや上がった
仕事 36.4%
生活(家事、育児、介護等) 58.8%
趣味 47.6%

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さいごに

テレワークは、通勤の削減に伴う業務効率のアップやワーク・ライフ・バランスの向上など、企業にも労働者にも一定のメリットがあります。

一方、労働時間の管理や、通信費・電気代の負担方法などについて労使間でルールを決めておかないと、思わぬトラブルに発展しかねません。

テレワークの導入準備やテレワーク規程の整備など、わからないことがありましたら、弊所にお声がけください。

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