世界のあちこちで人と人が争うニュースが絶えない今、ふと「人間って何だろう」と考えることがあります。
そんなとき、昔読んだ”ボノボとチンパンジーの違い”という記事を思い出しました。そこにはこう書かれていました。
「ボノボは争いを避け、コミュニケーションを大切にする”メス中心“の社会。一方でチンパンジーは”オス中心“で、力と秩序を重んじる社会」
同じように見えても、実はこんなにも違う2つの種…。どちらも私たち人間の”鏡”のようにも思えてきます。

と…話を進めていましたが、みなさんはボノボとチンパンジーのことどこまで知っていますか?
実はどちらも人間とDNAの98~99%を共有する、人間に最も近い存在なんですよ。
けれど性格も社会の仕組みも、前述の通りずいぶん異なります。
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■ボノボ(Pan paniscus)
■チンパンジー(Pan troglodytes)
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ここで更にAIにこんなことを聞いてみました。
「どちらが人間に近いの?」
AIの答えが「ボノボの方が”社会性”の面で人間に近い」とのことでした。
理由を聞いてみると、こんな点が挙げられました。
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・共感と協力を重んじる社会性 →争いを避け、関係を修復しようとする姿勢 ・母系社会の形成 →”支配”よりも”つながり”を大事にする文化 ・豊かなコミュニケーション能力 →表情、ジェスチャー、音声を駆使し、手話を学ぶ個体も ・助け合いの行動 →仲間の感情に反応し、思いやりを持って行動する |
なるほど…まるで「理想の人間社会」のようにも聞こえますね。
とはいえ、チンパンジーにも人間に通じる一面があるようです。彼らは道具を使いこなし、問題解決能力に優れているそうです。
ただし、競争や支配が中心になりやすいところは、人間社会の”影”の部分を映しているようでもあります。
ボノボとチンパンジー。どちらも人間に近い存在ですが、その違いを通して”人間らしさ”を見つめ直すことができます。争いの絶えない今だからこそ、私たちの中のボノボ的な優しさが、もう少し顔を出してもいいのかもしれませんね。

